島根自動機 株式会社

オンリーワンのものづくりを島根から世界へ

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設計から納入まで一貫生産体制で多様なオーダーに対応

 今、さまざまな分野の製造現場では、作業や工程を機械や情報システムを使って自動化する「FA(ファクトリーオートメーション)」が取り入れられている。たとえば数万もの部品が組み立てられて完成する車。その製造過程では、部品一つひとつを製造する機械、それらを組み立てていく機械など、多種多様の設備が使われている。どの車にも不可欠なエンジン構造部品などでも、メーカーや車種によって大きさや形状は異なるゆえ、生産設備の仕様も一つひとつ変わってくる。「我々の仕事は、一つとして同じものがない“オンリーワン”のものづくり。毎日が研究、試行錯誤の連続です」。創業以来、FA機械の開発製造で信頼と実績を積み重ねてきた《島根自動機株式会社》。メーカー各社のニーズに応じようと日々切磋琢磨する社員を抱える新宮邦隆社長の顔には、誇らしさも垣間見える。

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 島根自動機が手掛ける生産設備の開発製造(FA事業)は、自動車部品の組立機やラインなどから電池・電子部品、医療機器関連まで多岐にわたる。自社開発したパラレルリンクロボットを始め、各種産業ロボットを使ったシステムも提案。細かい要望を顧客から聞き取り、設計から加工、組立、納入までの一貫生産で一品一様の機械製作を請け負う同社への評価は高く、業績も右肩上がりを続けている。近年は毎年のように工場を増設、現在は松江市内に6工場を備え、大阪と茨城に技術センター、中国にも2拠点を有している。顧客は有名国内メーカーから、アメリカや中国、インドネシア、インドなど海外まで広がりを見せる。山陰の端っこで造られた機械設備が各地で動き、生み出された多彩な製品は世界中の人々の暮らしを様々な場面で豊かにしている。

 5面加工機や5軸加工機、インデックス付きレーザー加工機、各種研磨機など最新鋭の設備を数多く揃えているため、多種多様なサイズ・素材の部品加工も可能。数ミクロンの精度が求められる精密加工、板金、溶接、樹脂加工などもお手のものだ。設備や技術力に加え、加工部品を一式手配できるためコストも抑えられ、競争力が高いのだ。

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ロボットも自社開発 創造性にあふれるFA事業

 社内一貫生産のFA事業はまず、営業技術部による顧客への技術提案に始まる。続いて技術開発部が構想を練り、設計部が機械や制御を設計。必要な部品を加工・調達したのち、製造部が組み立てや制御盤製作や機内配線を行っていくという流れだ。技術開発部の川口景之さん(28)は2013年、新宮社長の命を受けて自社製パラレルリンクロボットの開発に着手、上司や他部署の協力なども経て同年秋には試作品を完成させた。「設計から部品調達、組み立て、調整まで携われるので楽しい。自分の手で生み出したものが今、世界中で動いているというのはやっぱりうれしいですね」とはにかむ川口さん。開発当初は市販の部品で組み立てていたが、耐久性や精度に難点が見られたため、カスタマイズを繰り返し、接合部のジョイントなどは結局オリジナルのものを造り出した。

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 精密な動作を高速で作業できる上、コンベアを止めることなく、搬送や整列作業を行う「トラッキング機能」も高性能なパラレルリンクロボット。島根自動機では15年から販売を開始し、顧客のニーズに合った仕様のパラレルリンクロボットを多数製作。多品種ワークを選別して回転ドラムに受け渡して搬送するロボットや、4台のパラレルリンクロボットを組み合わせ、センサを補正、搬送、組み立てる装置など、自動車部品やリチウム電池などさまざまな業種の会社に納入している。15年からは6軸多関節ロボットの自社開発も始め、今年完成させた。「6軸多関節ロボットは、大手メーカーのラインナップにはない特殊な仕様にして、差別化を図っていきたい」と意気込む。

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技術開発部では、機械の設計から組み立て、調整まですべての作業に携われるのが魅力の一つ

より信頼性の高いロボットを国内外へ

自ら開発した6軸多関節ロボットを調整する技術開発部の川口さん。「軸数が多いので、より複雑な作業を行うのに適したロボットです。自分が設計したものが形になっていくのは何より楽しいですね」。前作のパラレルリンクロボットは課題が判明するたびにフィードバックし、完成当初から10回以上、改良を試みている。「より信頼性の高いものを生み出していきたい」

 同社が手掛ける設備はほぼすべてオーダーメード。部品一つひとつも製造するため、100個部品があれば100枚の図面が必要になってくる。設計部の渡部陶汰さん(26)は、制御システムの設計を担当。「ソフトもハードも設計できる多様性のある会社だと知って入社しました。制御設計はいろんな機械に触ることができます。工夫して自分で物を動かせるって楽しいですよ」と目を輝かせる。ロボットを使って基板を組み立てる装置のソフト部門を担当した時は、エリアセンサのカバー装着に苦労した。1ミリ以下の極薄なため、コネクターには入るもののしなってしまって、うまくいかない。ロボットのポジションを位置補正するなどソフト面、ハード面の両方で試行錯誤。設計部員全員を巻き込んで、解決した。

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「お客様の想いを読み取って、チームワークで造り上げていく実感を得ました」と渡部さん。納入先へは、製造部と共に出向いてセットアップまで行う。先日はインドまで出向いたという。また、同社では技能検定を積極的に奨励。資格手当のほか、過去問題などの提供などもしており、現在シーケンス制御2級を目指して勉強中の渡部さんは、「先輩方は皆資格を取っているので、自分も少しでも追い付きたい」と熱のこもった表情を見せる。

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プログラミングなどのソフト設計から、センサーや制御盤などのハード設計まで携わる設計部の渡部さん

今秋初めて、ライン製造の仕切り役を任された製造部の高井さん。「こんなにでかいラインを任されたのは初めて」と設計図に見入る

 設計図を見ながら、実際に組み立てていくのが高井喜彦さん(20)ら製造部の仕事だ。100分の1ミリ単位の精度が求められ、技術力が問われる。「組み立て自体は難しくないのですが、たとえば部品単体にわずかな不具合があるだけで高精度に仕上がりません。指定の組立精度をオーバーした場合、原因を見つけ出すのが重要なのです」。設備の大きさや複雑さによって作業に関わる人数は変わる。高井さん1人ですべてこなす場合から、数人から数十人のチームでパート(ユニット)ごとに組立を割り振るケースも。高井さんは今秋初めて、約12メートルのライン製造の仕切り役を担った。

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納入先は日本のトップメーカーだ。「こんなに大きいのは自分は初めて。うちの仕事は全く同じ仕事がほとんどないので、毎回ワクワクします」と話し、細かい指示が書き込まれた設計図を楽しそうに見入った。納入先で実際に設備の組立も担当する製造部。将来は、技術力や知識に加え、顧客への対応力も高めていきたいという。

 近年は、車載用の電池組立ラインの発注が国内外から急増し、工場増設が続いたという同社。今後は、従来手掛けていなかった食品業界などへの営業も進めていきたいという。「作業を積み重ねて形が出来上がっていくことに喜びを感じる人には、満足してもらえる会社だと自負しています。世界に通用するオンリーワンのものづくりを一緒にやりましょう」と新宮社長。ものづくりを支える島根自動機の仕事は、創造性と可能性にあふれている。

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《ソフトビジネスパーク島根》内に5棟並ぶ北陵工場内。「機械の数の方が、社員より多い」と言うほど豊富な設備で、精密部品から大物までの加工、組み立てを自在に行っている。新設した第5工場には板金や溶接の設備を配置、一貫生産の体制が整備されている

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島根自動機 株式会社
業種
製造業
事業
内容
生産用自動機械(FA装置)の設計製作、機械加工部品の製作
創 業 昭和53(1978)年3月
代表者 代表取締役 新宮 邦隆
社員数 150名(男141名 女9名)
〒690-0331
島根県松江市鹿島町佐陀宮内784
TEL /0852-82-0576
北陵工場(第1~第5工場)
大阪技術センター
茨城技術センター

求める人材像

自分で考え行動できる人

モノ作りが好きな人

機械を動かすことに興味がある人

自分でゼロから考えたモノが形になることに、喜びを感じてもらえる人

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