島根中央信用金庫

地域と共に生きる金融機関

地域で暮らす人々や企業に寄り添って応援し続ける

 銀行と信用金庫の違いをご存知だろうか。どちらも預金や融資などを行う金融機関に変わりない。しかし銀行が業務範囲などに制限がないのに対し、信用金庫は取引の対象が地域の中小企業や個人に限られる。まさに地域密着型の非営利金融機関なのだ。「最後まで地域を支援するのが信金の使命。地域のニーズに合ったサービスをスピーディーに提供し、じっくり寄り添っていくことは信金にしかできません」。財務省を早期退職して5年前に島根にUターン、《島根中央信用金庫》で“信金ならでは”のサービスを追求してきた福間均理事長(62)。昨年度の預金残高は、創立以来過去最高の期末残高となり、今年3月末には、全国259の信金で個人ローンの増加率トップを記録した。「地域で生きる人を応援したい」。その思いが数字となって表れ始めている。

1年1回の全職員研修の時に渡す土産品を選ぶのも、福間理事長の“仕事”の一つ。「皆の喜ぶ顔を思い浮かべながら考えるのって、楽しいんですよ」

〝効率化〟にあえて逆行 原点回帰で業績も上昇

島根中央信用金庫本店

 《島根中央信用金庫》は2006年、《出雲信用組合》と大田市に本店があった《旧島根中央信用金庫》が合併して、今の体制となった。しかし、店舗の統廃合や効率化を図ったものの預貸金の減少やシェアの低下を招く結果となり、合併以来業績は右肩下がりの一途をたどっていた。退職後、大東町の実家で畑仕事に勤しんでいた福間理事長に声が掛かったのは、そんな時だったという。「3万人を超える会員に加え、300人の職員とその家族の人生を背負う大変な仕事。でも30年以上の金融行政経験から、やり方を変えれば必ず業績は上がると確信していました」。財務省官僚として長らく中国地方の中小金融機関を受け持ち、松江での勤務経験もあった福間理事長。「業績が悪化したのは、信金が地銀の真似をしようとした結果。原点回帰して信金の強みを打ち出せば、採算に乗るのは間違いないのです」。

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 “信金らしさ”を前面に出せば、必ず業績復活すると確信していた福間理事長は、次々と改革に乗り出した。その一つが、廃止していた江津支店桜江出張所の復活だ。「信金が、銀行と同じような効率化を進めていてはいけない。それにこの地域には他の金融機関の支店がなく、ニーズはあった」。窓口営業は午前中のみにして、午後は職員2人が集金などで地域を回るシステムにしたところ、職員1人あたりが請け負う預金額は全職員の平均の約1・5倍にもなった。またすべてのATMは、365日8時から20時まで利用できるように見直した。「使う人の目線で考えると夜や土日に閉まっているのはあまりにも不便。せっかく機械があるなら地域の方に使ってもらいたいですから」。一方、不要なコストは徹底的に削減。入庫直後に実行したのが、本部を除く全店舗のLED化だ。電気代は従来の半分以下に抑えられるようになった。

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顧客目線の商品提案でお客様の人生設計を支援

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 商品プランも次々と見直し、今秋には大手銀行の多くが0・01%程度の定期預金の金利を期間3年で最大0・27%に設定(1月17日まで)。定期積金は、育児や教育、旅行、車検などの目的別に金利倍率を設け、ロングスパンのライフスタイルと短期的必要経費を複合的に積み立てられるプランを作った。「うちは預かったお金を運用して利益を出す金融のプロ。たとえばお客さんに100億円預けてもらったら、1%の1億円程度の利潤は十分生み出せる。だから定期預金の金利はできるだけ高めにして、お客様に還元しているんです」と福間理事長。

 ローン商品もあくまで地域のお客様目線だ。「今の一般家庭の最大の課題は、教育と住宅にお金がかかる時期が重なること。合算して借りられたら皆さんが大分楽になるのでは」と考え、住宅に加えて教育や車のローンの借り換え費用などをまとめて融資できる商品も作った。一方で、元本割れの危険性もある投資信託には手を出していない。「手数料を手っ取り早く頂けるので、金融機関にとってはメリットもあるが、お客様の大事なお金が減るリスクもある。うちはお客様の安心を大事にしたいですから」。

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 地域重視の姿勢が良く分かる数字がもう一つある。決して低くはない不良債権比率だ。「貸倒引当金や担保などでカバーしているため、うちは損にはなっていない。赤字だからと手を切るのではあまりにも切ない。可能な限り再生支援したいから、積極的な引き下げは行いません」と福間理事長。地域で暮らす人々や企業に最後まで寄り添いたいという想いの表れなのだ。目先だけでなく、大局を見ようとする眼差しは、職員にも注がれる。金融機関にありがちな個人ノルマを廃止、支店ごとの目標値に変えた。それでも営業成績は上がり、離職率はほぼゼロに近い。今、《中央しんきん》には、活気があふれている。

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徹底した地域目線の商品開発で職員のモチベーションも向上

 徹底した地域重視の視点で、業務改革や新商品開発を生み出してきた福間理事長。他の金融機関と比較しても競争力が高いサービス展開は、地域住民や企業を喜ばせただけでなく、働く職員たちのモチベーションも大きく向上させた。「自信を持ってお客様に勧めたくなる商品ばかりなので、営業が楽しくて」と話すのは、大田営業部の今岡由香理さん(30)。主に個人取引先を回り、積立集金や商品案内などを行っている。「自分たちのフィールドに来て頂ける預金窓口に対し、営業は私たちにとっては“アウェー”。でもお客様は逆に心を許して、いろんな話をしてくださる気がします」。誰しも自分の台所事情は他人にさらけ出したくないもの。でもつい悩みを口に出してしまうような安心感が、今岡さんの人懐っこい笑顔にはある。

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 取り扱う金融商品以外の話題に広がることも少なくない。今年は、消費税導入に伴うキャッシュレス還元についてよく尋ねられたという。「直接業務とは関係ないことでも勉強しておけば話題が広がります。そうしてお客様の困りごとが分かり、営業につながることもありますし」。今後は、質問力や会話力をより磨き、法人営業にも挑戦したいという。

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バイクで軽やかに営業に回る今岡さん

 「銀行員と言えば“ビシッとスーツを決めたエリート”というイメージでしたが、うちは堅くないですねえ」と笑うのは、塩冶支店の営業、坂根脩人さん(25)。当初金融機関への就職は念頭になかったものの、銀行とは違う視点で地域密着型のサポートをしている同庫の姿勢にひかれた。「お客様に一番近くに感じてもらえる存在が信金だと思いました」。

 法人営業では、取引先の業務内容や業界のトレンドなども勉強した上で、融資の提案などを行う必要がある。「頑張っていたはずが、準備不足で相手に迷惑をかけたことも。まずは人間として信頼して頂き、そのうえで業務面でもパートナーとなれるような存在になっていきたい」。休日は、サッカーの審判員として中国地方各地を回っている坂根さん。「自分で目標を立てて動ける仕事なので、残業や休日出勤も意外とありません。趣味の話から営業につながることもありますよ」。

「担当が変わっても声を掛けて下さるお客様も。うれしいですよね」と話す坂根さん

地域に愛される存在に

どんな人にも誠意を持った対応を心掛けているという山﨑さん

 2019年度上期、全国の信用金庫内で優秀な渉外担当者の一人として表彰された山﨑拓郎さん(33)は、「お客様との信頼関係を築けたから結果が付いてきただけ」と謙遜する。経営事情を聞き出す中で、経営者が山﨑さんにぽろっと弱音を漏らすことも。「従業員とその家族の生活を背負う社長さんは、社内では弱音も吐けません。信頼して相談を持ち掛けてくれた時は、何が何でも力になりたいって思いますね」。

 金融機関は、製造業から小売業、建設、医療・福祉などありとあらゆる業種と取引をしている。それゆえに金融マンにも幅広い知識が求められる。「地域の企業の社長さんたちにいろいろなことを教えて頂き、人間の幅や先見性、視野が広がったような気がします。恩を頂いた方々本人には返せなくても、地域全体に返していけたら」。

柔らかな表情で窓口に立つ若月さん

 近年被害が増加している振り込め詐欺などの事案も、窓口の対応一つで高齢者たちを救うこともできる。「振り込みや引き出しの金額が多額なお客様は、様子を気にしながら接客しています」と話す平田支店の若月真由さん(22)。プライバシーに関わるだけに、失礼にあたらないよう配慮も必要だ。窓口に来られるのは、ほとんどが馴染みの顧客。人と話をするのが好きという若月さんと、会話を楽しんでいく人も多い。「商品や金融の知識を増やし、将来は営業にも挑戦したい」と意気込む。

 信金マンに不可欠な要素は、「地域に愛されること」と断言する福間理事長。「顧客先でお茶を頂いて、話して帰るだけでもいい。それが続けばいつか仕事につながるんです。IT全盛、効率化優先の時代に逆行しているようですが、私は最先端のスタイルだと思っています」。

出雲・平田・簸川地区スポーツ少年団野球大会
を主催

大田市民の祭り「天領さん」には多数の職員が参加

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島根中央信用金庫
業種
金融業
事業
内容
信用金庫法に基づく金融業務全般(預金窓口業務、融資業務、為替業務、営業業務、本部業務など)
創 業 昭和23(1948)年9月18日
代表者 理事長 福間 均
社員数 273名(男151名 女122名)
〒693-0001
島根県出雲市今市町252-1
TEL/0853-20-1000
出雲市内(12店舗)
松江市内(2店舗)
大田市内(4店舗)
江津市内(2店舗)
邑智郡内(4店舗)

求める人材像

島根のことが大好きで、島根のために何かできないかと思ってらっしゃる方

人と話すことが好きな方

お客さま一人ひとりの話をしっかり聞こうとする方

様々なことに興味をもち挑戦する方

失敗を恐れず、最後までやり遂げる方

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