ステンレス工機 株式会社

高精度のステンレス加工で最先端機器の開発を支える

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時代のニーズを読み業界の先端を走る

 ステンレスや金属板金の加工を専門とする《ステンレス工機株式会社》は、1976年、業務用厨房機器を製造する会社として鳥取県西伯郡日吉津村に誕生した。徐々に業務を拡大し、手すりや門扉などの建築部品も製造。その後リーマンショックを迎えるが、厳しい状況の中で旧式の機械を入れ替えてレーザーやプレス機などの新型機器を導入し、社内のIT化・ネットワーク化、省エネ化を実施。4年間かけて行った総額2億円にものぼる大型設備投資の結果、機械部品の加工をメインに扱う全国区の企業へと躍進を遂げた。

 「時代に合わせて会社もどんどん変わっていかなければ淘汰される。リーマンショック時、業態を変えることに成功した会社は今も生き残っていますね」と伊藤常務は振り返る。

「お客様の発注から製造まで一貫して対応し、スピード感を実現します」と語る伊藤常務

2017年に拡張工事を行った本社工場

 一口に機械部品といってもイメージがわかないかもしれない。ステンレス工機がつくり出す部品は、半導体や電子部品など、時代の最先端のものを生み出すために必要な機械部品や製造ラインであり、同社の製品がなければ最先端機器の製造が立ち行かないのだ。「当社のつくり出す機械部品の一つひとつが世界の最先端にかかわっているので、世界情勢にも常に敏感です。さらに中小企業ならではのスピード感とコストパフォーマンス、精度の高い技術力を武器に、業界をリードする会社だと自負しています」と自信を見せる。

 そうした自負に呼応するように高まり続ける受注に、2017年に西伯郡日吉津村にある本社工場を増築。11月に竣工し、溶接の組み立て作業スペースを大きく拡大。延べ床面積でおよそ2割の増築となった。

 2011年に入社し、取締役総務部長を務める畳美幸さんも「早くて美しい仕上がりに、お客様から喜びの声をいただくことは多いです。それが社員たちのやりがいにもなっています」と話す。畳さんの業務は見積もりから入退社の手続き、資格や検定希望者のための調整など多岐にわたり、採用にもかかわっている。「当社の製品には高度な技術が必要なので、将来を見据えて人材を確保して後進を育成していくことが不可欠。モノづくりをしている会社なので創意工夫ができ、向上心のある人であれば経験は問いません」と求める人材を語る。また社内の意識改革にも着手し、外部のコンサルタントの力も借りながら、自身も積極的に外部研修に参加。「人間力の向上」をテーマに掲げ、今以上の生産力アップを目指す。「上に立つ、伝える側の人間が変わることで、伝わる側も変わるはず」と熱意を燃やす。

総務部長の畳美幸さん。二児の母として家庭と仕事を両立させる

技術を磨き要望以上の品質を提供

長尾工場長(右)と松本副工場長(左)笑顔が職場の雰囲気を明るくする

 溶接歴29年のベテラン社員の長尾寛生さんは、工場全体を管理する工場長を務める。「ものづくりの仕事は楽しくなければ続きません。安全第一でケガをしないように徹底した上で、明るい職場づくりを心がけています」と笑顔で話す。ムードメーカーの長尾工場長と、同じ溶接部門で15年のキャリアを持つ松本慎吾副工場長は以心伝心の間柄だ。長尾工場長は「当社で行っているティグ溶接は特殊な技術を求められるため、独り立ちに3年はかかりますが、彼はそれを半年で身に付けました。僕とは大違い(笑)。でもお互いに得意不得意があるのでフォローし合っています。僕の考えていることの先を読んでサポートしてくれるのもありがたいです」と信頼を寄せる。

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 また10年、20年先を見据えて後進を育て、「ようやくまとまってきた」と長尾工場長。松本副工場長も「材料を切断して、曲げや溶接の加工を行い、研磨して仕上げるという、シンプルに聞こえますが、複雑なもの、すごく小さなものまで精度の高い製品をつくり出すには技術と経験が必要。個人の技術力を高め、お互いを補い合えれば」と育成に力を入れる。山陰でも有数の先進設備を整え、高いコストパフォーマンスを誇るステンレス工機には、県外からの仕事の依頼も。「困っていて当社を頼ってきてくれるお客様の要望には、期待以上のスピード感とクオリティで応え、『ステンレス工機に頼めば何とかしてくれる』と思っていただけるよう、個々の技術により磨きをかけたいです」と2人は語った。

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ステンレス工機の設計部。工場と顧客の架け橋として顧客の多様な要望を形にしていく

本社工場。設計から精密な加工までワンストップで対応するのがステンレス工機の強みだ

技術と経験を積み重ね 曲げのスペシャリストに

 製造部機械グループで曲げの行程を担当し、部門長も務める大江歩さんは、米子工業高校の出身。卒業後、電子関係の専門学校に進み、前職ではパソコン関係の仕事に就いていた。ステンレス工機には未経験から入社し、今では曲げ歴約15年のベテランだ。「最初は行程の流れを組み立てられずに時間がかかったり、曲げる順番を間違って途中で行き詰まったりと、たくさん失敗を経験しました」と振り返って笑う。転職する際、モノづくりの仕事がしたいとステンレス工機に入社した大江さん。「平たい板を綺麗な筒状に曲げて端と端がぴったり合わさった瞬間は気持ちいいですね。かと言って、単純な直角の曲げにも精密さが必要で90度を1度でもずれてはだめ。モノづくりが好きで、几帳面な人は向いていると思います」。

 一般的に、製造業は休みが少ないイメージを持たれがちだが、ステンレス工機では工場も日曜定休、土曜日も隔週休み。「休日の計画が立てられるのはありがたいです。当社は社員それぞれがプライベートの時間を大切にしながら、職場は和気あいあいとして仲が良いので、オンオフがはっきりしている印象」と語る大江さん。モノづくりの楽しさと働きやすさもこの会社の魅力だろう。

「ものづくりは楽しい!」と話す部門長で曲げ担当の大江さん(右)

設計の立場で顧客により良いものを提案したい

 「設計部の仕事はお客様が持ち込んだ図面を見て立体を想像し、展開図を描くこと。サイコロを展開図から組み立てることを想像するとイメージしやすいかもしれませんね」と話すのは勤続8年、設計部主任の二宮和彦さん。二宮さんは大山町の出身。関西の大学の工学部でロボット関連を中心とした機械設計技術を学び、県外の機械設計専門の会社に勤務。その後Uターンして鳥取県の雇用支援事業からの紹介で入社した。「当社の場合、機械部品と建築部品の両方の設計があり、それぞれ描き方もまったく異なります。私は機械部品の出身なので、最初はその違いに苦労しました」と振り返る。さらに板金の材質や厚さ、現場の作業手順なども考慮する必要があるため、経験の浅い入社当時はやり直しの連続だったそう。それでも一つひとつの経験が糧となり、成長できたという。「苦労して設計したものが出来上がった時は感慨深いものがあります。お客様の中には模型や、改良を求めて現物を持ってくるなど図面のないケースもありますから、こちらからも提案をして形にしてあげられたら」とやりがいを話す。

 二宮さん自身は工学部の出身だが、設計は工学部出身に限定しているわけではないという。「本の中の知識と現場の作業は必ずしも一致しません。大切なのは図面を見て立体を想像できることと経験を積むこと。もちろん精密さ、繊細さも求められますが、ものづくりが好きな人にはチャンスがあります」とエールを送る。

設計部の二宮さん。コンマ単位で計算して創意工夫しながら展開図を描く

経営の理念は“感謝”

「ある方から、ひらめきが続く限り社長を続けなさいと言われました。まだひらめきはあるので、もう少し続けられるかなと思っています」と語るのは、2代目社長である林原美代子氏。

 社長就任から20年。その経営の根本にあるのは“感謝”だという。「お客様にも、従業員にも、かかわった方すべてに感謝です。その気持ちがなければ、今はなかったと思います」。

 そんな感謝の思いから新たな取り組みも始めた。地元の小中学生に、日本のモノづくりの素晴らしさを知ってもらうため、地元学校へ配布する産業紹介冊子への掲載協力や工場訪問の受け入れを開始。小学生の訪問を振り返り「初めてのものづくりの現場に、キラキラとした目で学んでくれました」と林原社長は微笑む。

「経験は問いません。素直さとコミュニケーション能力があれば、入社後でも一人前の技術者になれます」と林原社長は語る

日刊工業新聞社主催《優秀経営者顕彰》にて日刊工業社賞を受賞。平成30年1月東京にて授与式が行われた

 感謝の気持ちを忘れず邁進してきたステンレス工機は、日刊工業新聞社賞の授賞など、山陰から全国へとその名が知られる企業として成長した。同社では今、さらなる飛躍のために自分で考え、経営にも関わるような新たな人材を求めている。

 「今後は別棟を建設してロボット溶接を導入したいと考えていますが、それは次代に託したいと思います。そのためにも今からいい人材を揃えて、スムーズにバトンタッチできるようにしておきたいですね」と林原社長。次の時代を見据えながら、同社の挑戦は続いていく。

身の回りにあるステンレス工機の製品

半導体や電子部品などの機械部品の一部から、階段の手すりや看板、キッチン用品まで身の周りにある様々なステンレス製品の加工・製造を担っている。

充実の機器と確かな技術でお客様に応える

お客様からの様々な受注に応えるために16種類もの各種板金機器を揃え、それを扱う社員たちの確かな技術力からミリ単位での正確な製品を作り出す。

未来を担う子どもたちへものづくり技術を伝える

地元の小学生を工場に招いたステンレス工機。訪問では見学以外に、ステンレスの《曲げ》工程の体験も実際に行い、貴重な経験を得られる場になった。

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ステンレス工機 株式会社
業種
ステンレス製品他 製造業
事業
内容
ステンレス板金加工
機械部品・建築金物一式・厨房機器全般
創 業 昭和51(1976)年7月1日
代表者 代表取締役 林原 美代子
社員数 25名(男22名 女3名)
〒689-3553
鳥取県西伯郡日吉津村日吉津212
TEL/0859-27-3288
FAX/0859-27-0034

求める人材像

明るい方

優しい方・人のことが思いやれる方

チャレンジ精神のある方

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