円建創 株式会社

家づくりは環境づくり 住む人が癒される空間を

自然エネルギー・素材を最大限に生かした建築

 「家」とはいったい何だろう。そんな問いかけに、《円建創株式会社》の安達盛二社長(67)は明言する。「家は機能的な“箱”ではありません。そこで暮らす人々を育て、慈しみ、癒す環境なのです」。自然の光と風を生かし、四季の恵みを感じながら、風土と共に暮らしていける環境づくり―それが、《円建創》の目指す家づくりだ。

 若い頃は、松江市内の設計事務所で鉄骨や鉄筋コンクリート造の大規模公共施設を数多く手掛け、木に触ることすらなかったと話す安達社長。恩師の依頼で3年間、住宅会社勤務を経験したことが転機だった。「お客さんの喜びを間近で感じられる住宅建築にのめり込みました」。1987年、当時としては珍しい本格的な設計と工務の両方を担う会社を設立。コンセプトが確立したのは、バブル崩壊を経て、様々な価値観が揺らぎ始めた頃だった。住む人が癒される家づくりをしよう―。

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 「高気密高断熱の家も建てたことがあります。でも自然を敵に回し、一年中、機械制御された空間で暮らすことが人間の体にとっていいのか、と疑問を抱いたのです」と安達社長。住宅に由来する健康障害「シックハウス症候群」も問題視され始めていた。そこでビニルクロスや合板材などの新建材から、昔ながらの自然素材へと次第にシフト。エアコンなどの機械に頼らず、自然エネルギーを最大限活用する《パッシブデザイン》と、無垢材や珪藻土などの自然素材にこだわる「まどかオリジナル工法」をスタートさせた。

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「10年、20年経って初めて味が出てくるのが自然素材の家」と声をそろえる安達盛二社長(左)と、長男の陽輔統括次長

 パッシブデザインの特徴は、建物の性能向上だけではなく、日射や蓄熱も考えた設計だ。軒を長く、角度を計算して設計することで夏の厳しい陽射しを遮り、冬の温かい陽光を取り込む。軸組みには、伝統的な真壁工法を採用。木や梁を隠さないため、壁や木が呼吸でき、室内の温室調節の役割も果たしてくれる上、リフォームの時にも低コストで済むのが狙いだ。健康住宅の良さを肌で実感してもらおうと、常設住宅展示場での宿泊体験も実施。毎週末のように希望者があり、これまでに300組ほどが試泊したという。

 自然素材の家は生きている。同社では、オーナー向けのメンテナンス講習会も随時実施、自然素材のワックスを使った床の手入れなどを指南している。「新築時に綺麗なのは当たり前。家族と共に成長し、10年経った時により快適になっている空間こそが良い家なのです」。

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お客様のイメージを形に

 注文住宅を主軸に据えてきた同社だが、近年は若い人でも購入しやすいシンプルな規格住宅も提案。ベースプランにパーツを組み合わせていくセミオーダースタイルの設計も新たに打ち出した。「コンセプトはそのままでコストを抑えたので、ファンの方には喜んでもらっています」と安達陽輔・統括次長(37)。大手ゼネコンでの勤務を経て、今は後継者として会社に新たな風を吹き込んでいる。

SNSなどを活用した情報発信や展示場を活用したイベント開催も増加。その実働部隊として活躍しているのが、広報の青山萌さん(25)だ。HP更新やオーナー向けの季刊誌発行などに加え、イベントの企画も担当。地元大学の学園祭では木育ブースを設け、端材を使った木工工作を試みた。「木や家のことを人一倍理解していないと人に伝えることはできません。勉強になります」。

 大学のサークルで古民家再生を手掛けたのを機に、在来工法の木造建築にひかれていった。「時を重ねることで価値も積み重なってゆく。自然素材が生み出す空気感は、人間だけでは創り得ません」。現在、二級建築士を目指して勉強中だ。

企画から執筆編集まで青山さんがメインで担当した季刊誌創刊号

 柱や梁を隠さずに見せる真壁工法の家では、木の良さを生かした空間造りが求められる。入社11年目の設計士、森山民さん(35)は、「無垢材と言っても、樹種によって性能や質感、風合いはさまざま。お客様の生活に寄り添って、最適なプランや素材を考えています」と話す。プラン作成の鍵を握るのが、設計士の“取材力”だ。客の想いや願いを徹底的に聞き取って、イメージを形にしていかねばならない。たとえば「開放的に」という要望でも、人によって求めている感覚は異なる。「お客様の『何となく』の要望をいっぱい聞き込むことで、点を線につなげていくのです」と森山さん。

求めている要素が分かれば、客の想像を超えた提案もできる。1階にウォークインクローゼットを希望した家族には、コストやスペース、使い勝手も配慮して脱衣所前の廊下にロールスクリーン付きの収納スペースを推奨したところ好評だったという。「まどかのコンセプトを大事にしつつ、将来は“まどからしくない”家造りにも挑戦したい」と意気込む。

客の要望を聞き込み、イメージを形にしていく設計士の森山さん

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変化し続ける“未完成の家”

 図面が出来上がっただけでは、家は建たない。資材の調達や各種業者の手配、予算の管理などを行い、現場で作業の進み具合を確認していく必要がある。それが、近藤洋介さん(30)ら工務の仕事だ。「悪天候が続いたり、急に材料加工の必要が出てきたりして工程通りに進まないことはよくある。そんな時、臨機応変に判断してスピーディーに対応することが求められます」。施主とのコミュニケーションも重要な仕事だ。カウンターの高さや照明器具の選定、コンセントの位置など細かな内装は、現場で何度も打ち合わせて決めていくからだ。「雑談をしながらお客様の心をほぐし、営業や設計とはまた違う角度で要望を聞き出すことで、より理想の家に近づいていければ」。

 中学生の頃から建築に興味があった近藤さん。「同じものづくりでも、出来上がりの大きさが他とは比べものにならない」。松江工業高校建築科卒業後に8年間ゼネコンで働き、現場所長などの経験も経て、住宅業界に転身。「鉄筋コンクリート構造の建築は一通り学んだので、今度は木造住宅の知識を得たかった。お客様の喜びを身近に感じられるのはうれしいです。将来は独立して社長を目指したい」と夢は大きい。

建築中の現場で職人と打ち合わせをする工務の近藤さん

 一生に一度の買い物と言われる家だが、20年も経てば家族のニーズは変容してくる。そんな時、リフォームしやすい“まどか工法”の設計は、住む人の負担を最低限に抑えながら、新たな要素を加えうることができる。「家は未完成がいいんです」と安達統括次長。そして社員にも変化を求める。「“まどか”のコンセプトを軸にしながらも、それぞれ感性を育て、自分のカラーを創り上げていってほしい」。
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円建創 株式会社
業種
建設業
事業
内容
木造住宅(主に住宅)の設計・積算・施工管理をメインとして、新築・増改築・古民家再生まで木造建築にかかわる業務
創 業 昭和62(1987)年9月5日
代表者 代表取締役 安達 盛二
社員数 19名(男12名 女7名)
〒690-0011
島根県松江市東津田町1280-1
TEL /0852-26-2532
出雲店/古民家再生展示場 彩の家

求める人材像

志が高く、誠実で情熱のある人。

何事にもプラス思考で積極的に挑戦し行動できる人。

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