株式会社 メリット

旬の情報を敏感にキャッチして多彩な媒体で地域の魅力を発信

新たな風を巻き起こし人と人をつなげゆく

 《株式会社メリット》という名前を知らなくても、《Lazuda(ラズダ》というタウン情報誌を見聞きしたことのある人は多いのではないだろうか。「会社より商品の名前が浸透しているのはありがたいこと」と笑顔を見せる柏井光社長(58)は、「弊社のメイン商品は“情報”。その情報は、発信する人と受け止めてくれる人がいて初めて息吹を奏で、新たな風を巻き起こし、そしてまた新たな人と人をつなげてゆきます。過去や現在、そして未来に関わるすべての人が現在進行形で創り上げていくもの―それが弊社メリットです」とまるで我が子を愛おしむように自社を紹介する。

 1991年3月創業。カーリース会社の営業マンとして奔走する中、クライアント各社の採用もサポートしていた柏井社長が、各社合同の求人情報チラシの需要を見込んで1人で立ち上げた。同年、新聞折込型求人情報紙を発行。後発参入だったこともあり、発行部数や紙面構成、料金設定などで差別化を図って顧客を獲得、徐々にエリアや発行ペースを拡大していった。「求職者の立場に立って、仕事内容をシンプルかつ丁寧に分かりやすく伝える紙面を工夫しましたね」。そんな柏井社長の耳に入ってきたのが、若手の人材不足に悩む地元企業の声だった。高校卒業後、多くの人が県外に進学・就職し、残る人がほとんどいないことを改めて実感した。「県外の大学に行くのをやめてとは言えない。せめて出た人が地元に戻ってきたいと思えるような、そして残った人が生き生きと暮らせるようなそんな地域の情報を発信したい」。そうして生まれたのが、のちに会社の代名詞的存在にもなる《タウン情報誌Lazuda》だ。

「任せないとやりがいは生まれない」と断言する柏井社長。創造性の高いサービスを次々と生み出す

紙媒体に加えイベント企画もワクワクする地域を創る

 地元の隠れた名店や新規店の紹介から観光地やイベント案内、市井の人々にスポットを当てるコーナーなどさまざまな企画が生まれ、誌面から飛び出すようなワクワク感があふれた。「実は作り手側も、日々新しい情報を発掘・発見するのが面白く、“のぼせて”作っていました。その想いが誌面にも浮き出ていたのかも」。多くのタウン誌が出ては消えてゆく中、読者の心をつかみ続けた同誌は創刊から25年の時を経て今年、ポスティング配布のフリーペーパーとウェブサイトに形を変えた。「読者の年齢層が上がり、『若い人に地元の情報を』という当初の目的が変わってしまっていた。そこで若者の情報源―スマートフォンの活用に変えたのです」。

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 一方、あえて紙の媒体で挑戦しているのが4年前に創刊した《鳥取・島根のリーディング企業》。地元企業で働く一人一人にスポットを当て、地元住民に地元の会社を知ってもらうと同時に、働いている人々自身にも誇りを感じてもらうのが狙いだ。若者はもちろん、進路を指南する教師や保護者にも伝えるためには、手に取ってめくれる媒体は重要だった。 近年は出版物だけでなく、WEB制作・運営のほかに《皆生温泉マリンアスレチック海皆(かいかい)》や《家づくりフェスタ》などの各種イベントも積極的に開催。「時代や需要に応じて媒体は変わっても、根っこは同じです。地域の魅力を発信して、地元の人に地域を愛してもらう」と柏井社長。アンテナを張り巡らし、時には変化を恐れず地域のニーズに応じゆく。まさに進化し続ける生命体なのだ。

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皆生温泉マリンアスレチック海皆 ーKAI・KAI ー

皆生温泉のビーチで多彩な海上アトラクションを楽しめる「皆生温泉マリンアスレチック-海皆 KAI・KAI-」。初年度は目標を大幅に上回る来場者でにぎわった。

とっとり・しまねの家づくりフェスタ

山陰の住まいのプロが大集合する「とっとり・しまねの家づくりフェスタ」。グルメコーナーや工作体験などもあり、家族で一日中楽しめるイベント企画だ。上回る来場者でにぎわった。

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多彩な媒体で採用を支援

 創業当初から続く採用支援事業は、紙媒体に加えてWEBでも実施。今秋からは求人情報特化型の検索エンジン《indeed》との連携をスタートした。担当する波多野真理さん(35)は、「各種媒体を使い分けてクライアントにアプローチした結果、ニーズに合った人材を採用できたと聞くのが一番うれしい」。

 営業の経験を重ねるうちにコミュニケーション力がアップ。クライアントの想いを十分に引き出し、提案力に磨きがかかっていった。プライベートでは、5歳と2歳の2児の母。短時間勤務制度を活用して働くが、保育所や家族らに預けられない時には会社に連れてくることも。「子育ての先輩社員も多く、どうしてもダメな時は誰かが見てくれるので本当に助かっています」。

働き手を求める企業のニーズに応じ、媒体の特性を生かした求人募集の広告スタイルを提案する波多野さん

ディープな地域情報を届ける

 県外に出て改めて地元を見つめ直し、情報発信の重要性を痛感した人も多い。東京からUターン、入社以来ラズダに携わり、昨秋から編集長を務める渡部祥太郎さん(33)は、「以前は『山陰には何もない』ってぼやいていましたが、探ると宝の山」。企画や取材を通し、グルメや観光スポットだけでなく、地域の豊かな歴史文化も再発見した。「神話が息づく魅力的な土地柄に私自身ひかれていきました」。出身地の出雲市佐田町では、地域の伝統芸能「出雲歌舞伎」を継承。夏から秋にかけては週2回、終業後に練習に出向き、各地で公演している。「時代の変化に応じて情報の伝え方は変わる。でも届けたい価値は普遍的。今後もディープな地域情報を分かりやすくお届けしたい」。

取材ではインタビューはもちろん、自らカメラを構えることも少なくない。モデルを起用することもある

東京を目指す必要はない

 長野で過ごした大学時代、島根について尋ねられても答えられなかったという森田華乃さん(23)。地元での就職を考え、「地域に貢献」をキーワード検索したところ同社に遭遇した。「『島根を知らないまま高校生が県外に出て行くのはもったいない』という柏井社長の言葉は、まさに自分そのものでした」。発信する側に回った森田さんは現在、フリーペーパーなどの営業担当として、鳥取県西部を中心に駆け回る。日々、地域の情報を様々な角度から得る中で、森田さんが気づいたことがある。「高校の時は東京が一番だと思っていました。でも島根にしかないもの、できないことがある。東京を目指す必要はない」。

広告掲載やポスティングの営業に回る森田さん。顧客の予算や要望に応じ、消費者の心に響く媒体制作を目指している

旬の情報を一軒ずつ手配り

 営業とポスティング事業の管理を担う柏井啓司さん(29)も大阪からのUターン組だ。「大阪で島根を感じることが少なく、地域の発信力の弱さを痛感した。自社媒体の多い弊社の力はもっと生かしようがある」と意気込む。力を入れている事業の一つが、新聞購読率が減少傾向にある中、折込チラシに替わる広告媒体として注目を集めるポスティングだ。同社は配布スタッフの教育や軌跡チェックなどの管理を徹底、コスト面や実績で他社に引けを取るにも関わらず、顧客数は右肩上がりだ。「加えて弊社の強みは、自社制作のタウン情報フリーペーパーなどを一緒に届けられる点。クライアントのニーズに合わせて媒体を融合させることで、さらに反響効果を得られるはず」。

配布スタッフとコミュニケーションを図る柏井さん。「仕事を誇れるスタッフを育てたい」

動画コンテンツにも注力

 今秋、首都圏で約10年間映像制作の経験を積んだ森山慎二さん(30)が加わり、同社の動画コンテンツ制作力は大幅にアップした。地元の友人に相次いで頼まれた結婚式のプロフィールムービー制作が、帰郷を促すことになったという。主に、ユーチューブなどで発信するラズダTVや、地元企業を紹介する動画制作を行っている。「映像の魅力は、真実を分かりやすく面白く伝えられること。地元で働く人たちの想いを、多くの人に伝えていきたい」。

 生き方や地域の活力をも変える力がある情報。《メリット》は、熱い想いで地域の魅力を探り出し、自らもワクワクしながら発信し続ける。

「映像だけでなく、企画開発できるっていう点に惹かれました」と森山さん

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株式会社 メリット
業種
情報通信業
事業
内容
地域情報メディアの発行・出版・運営、各種プロモーションの企画実施、出版事業など
創 業 平成3(1991)年3月27日
代表者 代表取締役 柏井 光
社員数 37名(男19名 女18名)
〒690-0012
島根県松江市古志原5丁目2-43
TEL /0852-23-2230
松江事務所 米子事務所

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