西谷技術コンサルタント 株式会社

人と自然の未来を見つめ 安全で快適なまちづくりに貢献

本社前の天神川にて撮影。同地点は毎月の流量観測地点であり、背後の人道橋は西谷技術コンサルタントが設計

地域に根ざし使う人の目線を考えたものづくりを推進

 道路を造り、交通の利便性を高める。河川の自然を保ちながら防災施設を造り、橋を架け、人や物の流れを円滑にする。私たちの生活を支える社会インフラ事業は、国や地方自治体(以下、官公庁)、建設コンサルタント、建設会社の三者が役割分担して施行されている。まず、発注者(官公庁)の企画を受け、建設コンサルタントが事業を計画し、測量・地質調査をもとに構造物などを設計する。建設会社は、建設コンサルタントの設計に基づき施工するという流れだ。

倉吉市を流れる天神川沿いに建つ西谷技術コンサルタント本社

 《西谷技術コンサルタント株式会社》(以下、西谷技術)は、1958年の創業。測量教師だった初代・西谷曻(のぼる)氏が、病気療養で教師を退職した後、測量専門会社を起業したのが始まりだ。測量の中でも、主に市町村が実施し、土地の活用や評価につながる地籍調査を通じて、地域の信頼を獲得。その後、地域の実情や土地の利用形態に精通しているという強みを生かし、社会インフラ事業の一翼を担う建設コンサルタントへと、領域を拡げた。当初から最新技術の導入と技術者育成に力を注ぎ、測量、地質調査、土木設計、補償コンサルタント(※用地取得や建物移転に伴う補償業務を請け負う)と、各専門分野の技術者が連携し、事業の計画から調査、設計までの業務を、自社一貫で行う。地域の人々が豊かな自然と共生する社会を、次世代、未来に残すために、西谷技術は、道路、河川・砂防、橋梁など、社会インフラの構築と維持管理を通し、まちづくりに貢献する技術者集団として歩み続ける。
 「直接のお客様は官公庁などの事業者ですが、エンドユーザーは地域の人たちです。道路や橋、河川を使う人の目線を考えながら、私たちも同じ地域の利用者として、長く地域の発展に役立つようなものを創っていきたいと考えています」と話すのは、山本賢一郎社長だ。

山本賢一郎社長(46)、技術士(建設部門)。三朝町出身。県外の大学卒業後、名古屋の大手建設コンサルをへて、2005年、西谷技術入社。2010年、代表取締役社長に就任した

専門知識と技術を駆使最適な提案で目標達成へ

 建設コンサルタントの業務は、発注者に成果物(設計)を納品して完了ではない。「工事が始まっても、備えの姿勢のまま。施工現場で何かあった時は、いち早く駆けつけるようにしています」と山本社長。構造物が完成したら、公共工事の影響を調べる工損事後調査をはじめ、その後の維持管理を行うのも重要な業務だ。近年では、高度経済成長期に整備された道路や橋、河川、トンネルなど、建設から50年を超えた施設の維持管理ニーズが高まっている。地域の既存インフラを、引き続き安心して使い続けるために、西谷技術は国や自治体と連携し、個々の施設の点検、診断、長寿命化計画の策定などに取り組み、災害に強く安全なまちづくりを推進する役割を担っている。また、一筆ごとの土地の所有者、地番、地目を調査し、境界の位置と面積を測量する地籍調査に携わることで、都市・地域開発や公共事業など社会資本整備、災害復旧などの円滑化にも貢献している。

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 社会インフラ事業は、国土と自然が相手。その中で発注者(国民)の要望を理解し応えていくのが、西谷技術社員たちのやりがいだ。事業発注者の信頼を獲得している裏には、目標達成に向け最適な提案を模索し、主動的に行動する技術者マインドがある。設計本部調査部の中井貴彬さん(31)は、インフラ設計に必要な地盤調査・解析を行う技術者だ。たとえば橋梁や砂防堰堤などの社会インフラの設計には、地層構成、地下水、支持層の分布など、地盤に関係する様々な情報が不可欠となる。また、工事による環境への影響についても配慮し、評価しなければならない。「地盤調査に携わる技術者として、お客様と打ち合わせを行いながら、何が求められているのかを理解することが大切です。専門知識や経験を駆使し、最適な調査を立案することが腕の見せ所です。業務によっては、地盤調査の結果を用いて、地震時の液状化、工事に伴う地盤沈下など、地盤の健全性について評価します。私たちが取り扱う目に見えない地中の情報が、設計・施工の品質を左右し、地域の安全・安心な暮らしに繋がるので、これからも最善を尽くします」と話してくれた。

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上司や先輩、若手社員のコミュニケーションの良さも魅力。山本社長も日頃から社員に気軽に声かけするなど、風通しの良い社風が根づく。

教育・研修・資格取得制度など社員の成長をバックアップ

 大学では、地球科学を専攻した中井貴彬さん。出身地の鳥取県で学んだことを生かせる会社に就職したいと入社したが、それまで土木や建設コンサルタントに関する知識はほとんど無かったという。建設コンサルタントの仕事は自然を相手にするので、学生時代の専門知識だけでは、業務をこなせない。中井さん自身、社内のOJTや社外研修会(東京・県内)、OFF‐JTをへて、技術者として成長してきた。経験を重ね、専門知識を吸収し、資格取得にも励む。入社9年目には、高度な専門的応用能力を持つエンジニアに与えられる技術士(建設部門:土質及び基礎)を取得した。「周りに尊敬する上司がたくさんいるので、今後は自分が若手を引っ張っていきたい」と抱負を語る。

地下の不可視部分の情報を得る地盤調査

地質、地下水などの見えない情報を、ボーリングや地中レーダー探査など、多様な調査の結果を分析し明らかにする。「自分が調査に携わった現場の完成した姿を見ると充実感があり、それを利用できる点が地方のコンサルの良いところ」と中井さん。

 測量調査部は、道路や砂防ダムなど建設の起点となる測量を行い、設計計画に必要な地形図、断面図などを作成する。澤田和希さん(20)は、入社2年目。主に国立公園大山などの山地に赴き、現地測量を担当している。業務は3人ひと組の1パーティーで、距離と角度を同時に測る「トータルステーション」を用い、リーダーの指示の下、誤差の無い計測を心がけている。澤田さんは、地元の鳥取県立倉吉総合産業高校の機械科出身。測量の仕事はゼロからのスタートだったが、入社1年目の5月、さっそく測量士補の資格を取得し、今は測量士を目指して勉強中だ。「3年目になると現場のリーダーを任されるので、そのために備えたい」と意欲的だ。

ICT化を進め高精度な新技術にチャレンジする測量調査部

距離と角度を同時に観測するトータルステーションで測量中の澤田さん。他にも衛星測位システム利用のGNSS測量、海・河川での自律走行無人ボートによる深浅測量、リモートセンシング技術による航空レーザー測量など、新技術を積極的に導入している。

 鳥取支社設計部の山口彩穂さん(33)は、道路設計に関わる補助業務、CAD製図作成のオペレーターを担当している。19年12月に嘱託社員で入社し、半年間のトレーニング期間を終え、正社員として採用された。「未経験のため最初は不安で、基礎知識を覚えるなど、目の前の事に必死でした。でも、職場の先輩、上司の方は温かく、こちらが質問すると、忙しくても仕事の手を止め、ちゃんと向き合ってくれるので、逆に励まされます」。既婚・1児の子育て中で、これからも仕事と家庭・子育ての両立を願う山口さんにとって、週休2日制や育児休暇制度など、安心して働ける環境は宝物だ。「今は業務で分かる事が少しずつ出始めたところです。先輩社員を見習いながら、CADオペレーターとして頼ってもらえるようになりたいです」。

道路計画に3D-CADを活用する設計部

工事に必要な設計図面や協議資料の製図作成には、CADソフトを使用。また近年は、3D-CADにより3D設計データを作成し、完成予想を立体的に表現できる。「道路の設計に関わるようになって、新しい道路を通るとワクワクします」と山口さん。

チームワークとコミュニケ―ション力が伝統風土

業務は、事業の担当者まかせではなく、社内の協力体制で作業を進める。設計審査を行い、各専門分野の技術者が集まり多方面から検討を行うことで、より良い提案に。社外に向けては、専門性の高い情報をわかりやすく伝える工夫を怠らない。

魅力ある職場環境をつくり県内トップクラスの技術者集団であり続ける

 西谷技術では、経営陣と社員の意見交換の場として、毎月1回《労使委員会》が開かれている。テーマは残業、就業規則、賞与の還元ベースのルール作り、有給休暇の消化率向上など、会社の業績や経営上の情報をオープンにし、社員から集めた要望や課題などを各部門の代表者が持ち寄り、話し合うことで改善に導いていく。

 労使委員会が現在の形となったのは、2011年。前年、代表取締役に就任した山本社長による社内改革の取り組みだ。「当時はリーマンショックの余波で建設業界全体が不況にあり、社内にも停滞ムードがたちこめていました。社員がいきいきと働けない組織では、技術や会社の成長はありません。労使の垣根を取り払い、ざっくばらんに意見を交わすことで、社員が魅力を感じられる職場環境づくりを目指したいと思ったのです」と山本社長は振り返る。

 創立以来の社是は、誠意、創意、熱意の『三意の心』。それは、社会インフラの一つひとつを、高度な専門技術で支える技術者たちの原点であり、社員123名の行動規範だが、社内の職場環境づくりにも貫かれている。社員一人ひとりが成長し、個々の能力を発揮できてこそ、地域の人たちに役立ち、喜ばれるものづくりができるのだ。人を育て、専門技術をより一層磨きながら、西谷技術は県内トップクラスの技術者集団であり続ける。

地域への愛着心をカタチで示す~災害対応と地域貢献~

地元で地震・豪雨の発生時には、災害直後から現地に入り、施設の安全点検や復旧対応を行っている。また、社員の提案から鳥取砂丘、天神川、船上山、皆生海岸など、拠点のある地域の清掃ボランティア活動や、倉吉市民が親しむ打吹山の遊歩道に、植えられた樹木の名を示す銘板設置活動等に取り組んだ。

設計例

1999年に完成した由良川を渡る橋梁。
西谷技術コンサルタントが設計を担当。

安全で円滑な交通確保やインフラの長寿命化への対応から、橋梁の定期点検も欠かせない。橋梁点検車(自社保有)を使い、橋脚、橋台、支承部の腐食・亀裂・ゆるみなどを細部にわたり調査する。

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西谷技術コンサルタント 株式会社
業種
総合建設コンサルタント
事業
内容
測量、建設コンサルタント(河川、砂防及び海岸・海洋、道路、農業土木、地質、下水道、都市計画及び地方計画、鋼構造及びコンクリート、建設環境)、地質調査業、補償コンサルタント(土地調査、営業補償・特殊補償、物件、事業損失、補償関連)、地籍調査事業、情報機器 及び ソフト販売(地理情報システム)
創 業 昭和33(1958)年3月
代表者 代表取締役社長 山本 賢一郎
社員数 123名(男105名 女18名)
〒682-0025
鳥取県倉吉市八屋354番地1
TEL/0858-26-2411
鳥取支社
 鳥取県鳥取市湖山町北4丁目102
米子支社
 鳥取県米子市東福原8丁目28-18
岡山支社
 岡山県岡山市北区伊島町2丁目20-26
但馬営業所
 兵庫県美方郡新温泉町二日市835
島根営業所
 島根県出雲市斐川町阿宮1594-2
朝来営業所
 兵庫県朝来市和田山町枚田岡721-1

求める人材像

目標に向かって積極的に行動する、活力ある人材を求めています。

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