株式会社 フーズマーケットホック

美と健康をモットーに食を通した豊かな暮らしを創出

店舗数増加でシェア拡大創造性豊かな売り場で顧客ニーズをキャッチ

 新鮮な生鮮食品をメーンに、惣菜や日用品まで数多くの品物を揃えて私たちの暮らしを支えるスーパーマーケット。客を五感で楽しませてくれる売り場は、まるで身近なエンターテインメントでもある。「買い物には楽しみがなくちゃね」。《株式会社フーズマーケットホック》の長谷川徹社長(57)は、茶目っ気のある笑顔を見せる。スーパーの神髄は、美味しくて新鮮な食の提供。ホックが掲げるモットーも、「美と健康」だ。「健康を保つためには日常的に栄養バランスのある食事を取ることが重要。でも健康にこだわるからって美味しくない物は食べたくない。美味しいもの、欲しいものを楽しみながら買うことができる。それがスーパーマーケットです」。食を通して地域の豊かな暮らしを創り出そうとする気概が垣間見えた。

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 1949年設立。株式会社原徳チェーン本部の設立を経て、山陰両県にスーパーマーケットのチェーン展開を開始。70年代後半には、全国的にも珍しかったワンストップ型の店舗を開き、注目を集めた。商店街がにぎわい、野菜は八百屋、肉は精肉屋で買うのが当たり前だった時代。一つの店舗空間の中にあらゆる食品が揃うだけでなく、衣料品や日用品も並び、レストランまで併設された店舗は画期的だった。加盟する全国中小スーパーのボランタリーチェーン《協同組合セルコチェーン》(東京都国立市)各社の店舗の様子を、従業員がリアルタイムで見られるライブカメラを導入したり、社員を定期的に国内外の先進地に送り込んだりと、新しいものを貪欲に取り入れる姿勢は、今も変わらない。昨年11月には同業の《マルマン》をグループ化。店舗数が20に増え、市場シェアが一気に高まった。舵取りを任された長谷川社長は、「互いの強みを生かすことで伸びるだけでなく、違う文化の融合が新たなものを生み出す可能性もある」と意気込む。

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「スーパーって、実は食の“インフラ”。身近で便利で、豊かな暮らしになくてはならない存在の一つなんです」と長谷川社長

若い時は青果を担当していた長谷川社長。時には売り場にも顔を出し、従業員らに声を掛ける

 ドラッグストアやコンビニエンスストアでも食品を扱う店が増える中、スーパーの要とも言えるのが生鮮食品だ。日に100匹もの魚をさばくこともある夜見店鮮魚部門担当の老松陸さん(22)は、「新鮮な魚を安く提供してお客様に喜んでもらえた時が一番うれしい」と頬を緩める。入社当時は、身を傷つけたり、骨に多くの身を残したりと失敗続きだった老松さん。「最初から上手だったら、俺らが必要ないだろ」と何度も教えてくれた先輩らの指導で、技術やスピードもアップ。ぬめりがあるアナゴや、平べったいヒラメもお手のものだ。匂いや脂乗りで瞬時に鮮度を見る力もついた老松さんは、発注業務や販売価格設定も担当。「店舗や季節によってお客様のニーズは変わるので、いろんな店舗で経験を積みたい」。

さばいたり、刺身に仕立てたりするだけでなく、商品の盛り付けや陳列も任されている鮮魚部門担当の老松さん

 一見、季節は関係ないように思える精肉だが、「寒くなれば鍋用の鶏、夏は焼き肉用の牛肉がよく売れます。天候でも売れ筋が変わるので頭を使いますよ」と話すのは、昭和町店の精肉部門チーフ、小川明徳さん(24)。肉は、種類や部位、用途によって切り方や包丁の使い方も異なる。筋や脂を取り除いた後は機械で切るが、方向を間違えれば肉が硬くなるため、細心の注意が求められる。発注内容を考えたり、売り場を作ったりするのも仕事。「バイヤーと相談しながら、他のスーパーにはない商品を作るのが面白い」。新人教育も担う小川さんのモットーは「怒らないこと」。「頭ごなしに怒っても意味がない。理解できるように伝えています」。肉も人も扱い方一つで変わる―そんな思いが伝わってきた。

精肉部門チーフの小川さんは、発注や在庫管理から塊肉のスライス、売り場づくりを担当

 斬新な売り場と豊富な品揃えに惹かれて入社したのは、伯耆店レジチーフの田中冬柚菜さん(23)だ。「山陰の他スーパーにはないものが手に入るのが魅力でした」。サービスカウンターでのラッピング業務なども担当する田中さんは、コロナ禍の中も、最前線で顧客に接してきた。「透明シートやマスクで会話がしにくいため、ジェスチャーを交えてお客様とコミュニケーションを取りました」。クレーム対応が多いのもレジ業務だ。「伝え方や態度一つで、気分を害されていたお客様も笑顔に変わります。スタッフ一同で接客レベルを上げていきたい」。

どんなに忙しい時も、笑顔で丁寧な接客を心掛けるレジチーフの田中さん

 プラーナ店の細田桃花さん(20)は高校時代、アルバイトを3年間続けたのちに入社。現在はベーカリー部門で、多い日には40種近くのパンを製造する。生地の成型をメーンに担当するが、焼き上がり後に失敗に気づいて落ち込むことも。一方、きれいに焼き上がったパンを、いくつもトレーに乗せる客の姿が励みになっている。「お客様の目線だと同じ品質の品が並んでいるのが当たり前。作る側に立って初めて、当たり前を生み出す難しさを実感しています」。パンを棚に並べていると、声を掛けられることも多い。「美味しいパンと笑顔で常連さんを増やしたい」。

香ばしい匂いが食欲をそそるベーカリーコーナー。プラーナ店の細田さんは、焼き立てパンを並べながら、接客にも力を注ぐ

視野の広い人材を育て、挑戦を後押しする社風

 日々刻々と変わる客のニーズをとらえてサービスを提供するスーパーマーケットのスタッフにとって、新しい情報のキャッチや感性を磨くことは不可欠。同社では、入社4年目の社員らが参加する海外研修に加え、取引先の工場・産地見学などの国内研修、グループ会社主催のセミナーなど人材育成に力を注ぐ。「ハイレベルの売り場を知って刺激を受けるのが一番の学習。お客様にワクワク感を届けるため、社員への投資は欠かせません」と長谷川社長。若いうちから仕事を任せ、経験を積ませるのもホックの特徴だ。

各種メーカーや生産現場、国内外の他スーパーなどでの研修を積極的に実施

 入社9年目の山根惇さん(35)は、惣菜担当や雑貨バイヤーなどを経て今秋から大社店店長に。東京での勤務や海外研修も経験してきた。「アメリカではライブ感のある売り場に驚き、東京では多数の店舗を見て刺激を受けました」。そんな山根さんが大事にするのが、顧客目線の売り場作りだ。雑貨バイヤー時代、日用品売り場にあったフライパン用ホイルを、精肉・鮮魚売り場に置くと売り上げが飛躍的にアップ。「生鮮食品を扱うスーパーだからできたこと。お客様の心に響く情報を発信できるスーパーでありたい」。

大学では数理情報システムを学んでいたという大社店長の山根さん。アルバイトを機に接客業に関心を持ち、「生活に一番近く、いろんな人と出会える」スーパーマーケットを職場に選んだ

 共働き世帯や高齢者世帯が増える中、時短レシピや惣菜の需要が高まっている。各種メーカーのサンプルを取り寄せて食べ比べたり、コロッケを試作したりして顧客の嗜好を探るのは、惣菜バイヤー、三谷真里さん(33)だ。「コロナ禍で試食販売が出来ず、お客様の反応が見えにくいのが辛いですが、リピーター購入などの数字を捉えつつ挑戦しています」。マルマン出身の三谷さんが異動後に驚いたのは、情報と商品数の多さ、そして若いうちから積極的に挑戦できる会社の雰囲気だった。三谷さんも、オリジナル鍋セットやホック特製たれを使った焼きそばなどの商品開発に挑戦。「食は人の暮らしに欠かせません。お年寄りやアレルギーを持つ子供らの視点にも立って、新たな商品を提案したい」。

多様な顧客のニーズをキャッチし、さまざまな形で提案する惣菜バイヤーの三谷さん。「食べるって人にとって欠かせないこと。お客様の食を支えていきたい」

 挑戦には失敗もつきものだ。しかし長谷川社長は、「失敗したら元に戻ったり、立ち止まったりすればいいだけのこと。まずは飛び込むことが大事」と断言する。来年2月までには旧マルマン6店舗を含む8店舗を改装し、新たな売り場を創出。2年後の上場を目指し、社員への還元も考えている。「地域で一番給料の高いスーパーにする」と長谷川社長。顧客にとっても、働くスタッフにとっても、あこがれを抱ける店に―。それがホックの挑戦だ。

スタッフが一堂に会する朝礼。情報を共有するとともに、社内のコミュニケーションも促進する

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株式会社 フーズマーケットホック
業種
小売業
事業
内容
スーパーマーケット
設 立 昭和24(1949)年10月
代表者 代表取締役社長 長谷川 徹
社員数 1179名(男342名 女837名)
〒692-0001
島根県安来市赤江町1448-1
TEL/0854-28-8311
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