株式会社 あおい総合設計

環境に配慮した独自工法で全国展開する総合設計事務所

株式会社あおい総合設計は環境に配慮した独自工法で全国展開する総合設計事務所

省エネ・構造・提案力の3つの柱を武器に全国で選ばれる会社

 米子市の国道431号沿いにある《株式会社あおい総合設計》は、1978年に創業し、10年前に浦川英敏氏が代表取締役に就任。2017年に設立40周年を迎え、現在の社名に変更した。「葵の花言葉は“豊かな実り、大望”などがあり、また太陽との関係から“君主の徳を仰ぎ慕うこと、人を敬う”という意味も持ちます。人に寄り添い、夢や想いを形にする会社を目指しています」と浦川氏は社名の由来を語る。
株式会社あおい総合設計の本社社屋

 現在のあおい総合設計は、省エネ・環境に配慮した設計を全国で手がけ、函館から熊本まで実績があるが、もともとは自治体の庁舎や文化ホールといった地域の公共工事の設計が主体だった。同社が環境に配慮した建物設計に取り組み始めたのはおよそ20年前だ。公共工事が減少する中で、会社の存続のためには大型の工場や生産設備を持つ全国の民間企業に目を向ける必要があった。しかし、鳥取県の一設計事務所が全国展開していくには突出した分野が必要だ。そこで当時の地球環境問題への意識の高まりを背景として、省エネかつローコストを実現する建物設計の追求がスタートした。

 建物のローコスト化で重要なのが、基礎や骨組み、梁などの構造コストの削減だ。同社では構造設計に強い技術者を育てるとともに、県外で経験を積んだ技術者のリクルートにも注力。技術力を高め、環境に配慮した建物のローコスト化を実現していった。その独自に開発したローコスト・オーダーシステム工法を《AESR建築・AES(R)改修》(AES=Aoi Engineering System)という。これは独自の構造計算に基づき、建物の強度を維持しながら、品質に左右しない要素のみを簡素化して建築コストを下げる独自の設計手法だ。工場などの大型建築の無柱空間を可能にする《ローコスト大スパン工法(LSPR工法)》や、魔法瓶の原理を応用し、節電・省エネにつながる建物改修・新築を可能にする《熱反射工法》など、独自に開発した工法を武器に、全国に展開している。

浦川英敏代表取締役。自身も構造設計の技術者であり、「地震大国の日本で、安全に生活を送るために重要な仕事」と語る。社員のチャレンジを応援し、経験を積ませている

コミュニケーション力が技術者としての幅を広げる

 「わが社を語る上で欠かせないのが省エネ、構造設計、そして提案力です」という浦川氏の言葉を裏付けるのが、自治体が実施するプロポーザルや民間企業の企画デザインコンペの結果だ。「現在のところ、参加したプロポーザルでは大体6~7割の指名を獲得しています。今は金額の安さだけでなく、提案力、技術力、デザイン力などを総合的に判断して設計者を選ぶ方法が主流です。今後も他社と切磋琢磨して技術力・提案力を磨いていきます」と力強く語る。

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 提案力を高める上で、大切なのがコミュニケーション能力だ。「クライアントと技術者、上司と部下などいろいろなコミュニケーションがある中で、言われたことをやるのではなくて、意図を読んで行動することが重要です。これは社員の皆にもいつも言っています」と強調する。また一つの仕事をその一度きりで終わらせるのではなくて、人とのつながりを断ち切らず、人脈をもとに新たな仕事を広げていくことも重要だという。「無用の用という故事成語がありますが、仕事がないときこそコミュニケーションをとることが、長期的に見て非常に大切です。こうした意識を持つ人は技術者としても、営業の人材としても大きく育ちます」と長年の経験から確信する。

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プロポーザル受注物件

お客様に喜んでもらうために、構造設計の可能性を探る

 設計部構造チームで構造主任を務める引野怜史さんは、長年東京の大手設計事務所に勤務し、2019年に妻の地元の米子市にUターンした。引野さんは学生時代、建築物のデザインを手がける意匠設計に興味を持っていたが、柱や梁などの構造のことがわからなければデザインができないと、構造設計の道へ。「東京の事務所は学校や病院などの大きな建築しか扱っていませんでしたが、今は工場や店舗などの設計も扱います」と新分野に挑戦する。

 構造設計は建築物の安全性を確保する上で非常に重要な仕事だ。「コミュニケーションを通じてお客様の要求に応え、コストも考えながら安全性や安心感のある建物を造ります。そうして完成した建物をお客様が喜んでくれることが一番。地図に残り、都市の景観をつくるという点でも魅力的な仕事です」とやりがいを語る。一方で材料や方法の選択肢が豊富にあった都会とのギャップも感じている。「材料の取り寄せや、扱える業者を探す必要があるので、限られた中でより良いものを模索しています」と引野さん。構造設計は確実な正解はなく、人によって設計は異なる。「外からの目線で、新しい可能性を会社に提案できれば」と抱負を語ってくれた。

妻と3人の子どもたちとUターンした引野さん。自身は松江市の出身。「建物の形やデザインなど、意匠設計の希望を形にする構造設計を大事にしています」と語る。一級建築士の資格を持ち、次の目標は構造設計一級建築士だ

聞きたくないことにも耳を傾け、より良い建物をつくる

 鳥取県出身で、姫路市の住宅メーカーに5年勤務した後Uターンして2014年に中途入社した足立善一さん。現在は設計部意匠チームで設計主任を務める。「意匠設計の面白さは自分ひとりではつくれないところ」と足立さん。設計の仕事は、毎回ゼロからつくり上げていく仕事。仕事を進める流れは同じでも、毎回物件もお客様も異なる。「毎回同じようにしていたら、必ず歪みがでるので人の意見を聞くことが大切」と会社の人やお客様、現場の人たちと話し合い、より良いものを目指す。

 足立さんが思うあおい総合設計の良いところは、大きな建築物を手がけていて、若い頃から大きな仕事に携われる点だ。足立さん自身、チャンスを生かしてステップアップし、今はお客様の前でプレゼンも当たり前に行えるようになった。

 2020年は長年挑戦していた念願の一級建築士の資格を取得。任される仕事の幅も広がり、後輩指導にもあたる。今の目標は設計者として公に名前を残す仕事をすること。また社内の設計チームは意匠設計と構造設計があるが、ガスや空調などの設備設計は外部企業に委託している。このため「設備の知識を身に付けて、会社も自分も成長したいです」と次の段階を目指している。

「自分が創造したものが残ることがこの仕事の良さ」と足立さん。今は初めての後輩指導の難しさを感じつつ、自分自身の経験を振り返り当時の上司の気持ちを理解している。今後は一級建築士として、さらに活躍の場が広がることが期待される

エースで4番だけではチームは成り立たない

 技術者にステップアップの機会を設けている。「人はちょっと背伸びをすることで成長できます。失敗はつきものですが、挑戦と経験をさせることも管理職の仕事」と失敗も糧として成長ができるように促している。求める人材は提案力、デザイン力のある人だが「エースで4番ばかりはいらない」とも語る。「仕事には会社を代表するような大きな仕事から、小さな改修工事まで様々あります。花形の仕事ができるのは、目立たない仕事で収益を上げているお陰。会社というチームには1番から9番、補欠までそれぞれの役割をこなす人材が必要」と多様な人材が輝ける場を用意している。

 そのひとつがオンライン化の推進だ。以前から遠隔地の工事は一部の工程をデータでやり取りして、現地の工務店に管理を任せる方法をとっていたが、コロナ禍によって社会全体でオンライン化が進み、働き方も変化した。これに伴い同社もリモート面談や動画での検査などを導入。Web室をリニューアルするとともにネットワーク環境を再整備し、今後は遠隔地の人材を掘り起こしてテレワークで採用することや、社員のリモートワークを視野に環境を整えていく。「私たちの競合相手は大手のシステム建築企業です。地方の20人弱の設計事務所が立ち向うのは無謀に見えるかもしれませんが、技術力をさらに高め、AES(R)建築をブランド化すれば夢ではないと確信しています」と熱く未来を語る。

新設のWeb室

設計部は構造チームと意匠チームがある。子育て世代の社員も多く、女性の技術者は3人在籍する。それぞれの専門領域を生かしながら互いに連携し、技術力・提案力のアップを目指す

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株式会社 あおい総合設計
業種
建築設計事務所
事業
内容
建築意匠設計、構造設計/工事監理/耐震診断、補強設計
創 業 昭和53(1978)年7月6日
代表者 代表取締役 浦川 英敏
社員数 19名(男14名 女5名)
〒683-0003
鳥取県米子市皆生6丁目1番25号
TEL/0859-34-5811
島根事務所
境港営業所
中部営業所

求める人材像

明るく元気な人

向上意欲のある人

対人関係が良好に保てる人

自分で考え、自分から行動する人

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