株式会社 フーズマーケットホック

美と健康をモットーに食を通した豊かな暮らしを創出

店舗数増加でシェア拡大創造性豊かな売り場で顧客ニーズをキャッチ

 新鮮な生鮮食品をメインに、惣菜や日用品まで数多くの品物を揃えて私たちの暮らしを支えるスーパーマーケット。客を五感で楽しませてくれる売り場は、まるで身近なエンターテイメントでもある。「買い物には楽しみがなくちゃね」。《株式会社フーズマーケットホック》の長谷川徹社長(58)は、茶目っ気たっぷりの笑顔を見せる。スーパーの神髄は、美味しくて新鮮な食の提供。ホックが掲げるモットーも、「美と健康」だ。「でも健康にこだわるからって美味しくない物は食べたくない。美味しいもの、欲しいものを楽しみながら買うことができる。それがホックの目指すスーパーマーケット」。

 1949年設立。株式会社原徳チェーン本部の設立を経て、山陰両県でスーパーマーケットチェーンを展開した。70年代後半には、全国的にも珍しかったワンストップ型の店舗を開設。野菜は八百屋、肉は精肉屋で買うのが当たり前だった時代、一つの店舗空間の中にあらゆる商品が揃うだけでなく、レストランまで併設された店舗は画期的だった。全国中小スーパーのボランタリーチェーン《協同組合セルコチェーン》に加盟し、従業員が各社の店舗の様子をリアルタイムで見られるライブカメラを導入したり、社員を定期的に国内外の先進地に送り込んだりと、新しいものを貪欲に取り入れる姿勢は、今も変わらない。2020年9月には同業の《マルマン》を合併。店舗数が19に増え、市場シェアが一気に高まった。舵取りを任された長谷川社長は、「各種システムを一元化して生産性が向上した。それぞれに培ってきた強みを生かし、よりよいサービスを提供できる体制が整った」と自信を見せる。

若い頃は青果を担当していた長谷川社長。「売り上げを作るのも、お客さんと身近に接することができるのも現場。現場を知らなきゃ何にもできないよ」。積極的に売り場にも顔を出し、従業員らに声を掛ける

地域密着と季節感を大事に

 ドラッグストアやコンビニエンスストアでも多彩な食品を扱う店が増える中、スーパーの要と言えるのが生鮮食品だ。「かつては同業者との競争だったが今やライバルが異業種にも広がった」と厳しい表情を見せる長谷川社長。一層の差別化が求められる今、従来以上に力を入れているのが地域に密着した品揃えだ。「“モノ”ではなく、“コト”を売る時代。山陰を拠点とするスーパーとして、地元で頑張っている生産者に寄り添い、顔が見え、季節感が感じられる商品をより積極的に届けていきたい」。

 ライバルだけでなく、消費者の購買スタイルも近年変わりつつある。生鮮食品などもネットで購入する人が増えてきたのだ。注文した品を自宅にいながらにして、受け取ることができる簡便さに加え、接触や密を避ける状況の中、通販需要は一気に高まった。「スーパーでも将来的にはネット通販も考えています。でもまずは、大きな4トントラックなどでの移動販売を実施したい。運転免許を返納し、遠くのスーパーに出向けないお年寄りさんにも、目で見て選ぶ楽しみを味わってほしい」。長谷川社長の口調が熱を帯びる。

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 コロナ禍でステイホームが浸透し、自宅で料理する人が増えると、生鮮食品の売り上げが一時著しく伸びた。しかし感染予防やワクチン接種が進み、人々が再び外に出始めると、手軽で美味しい惣菜のニーズが向上。寿司やベーカリー、冷凍食品の人気も堅調だ。「共働き世帯は約7割、独居高齢者も多く、料理に時間やエネルギーを費やしにくい人が増えています。また、オール電化が進み、家庭で強い火力が必要な調理もしにくくなりました。晩御飯のおかずになる惣菜や、プロの味を楽しめる進化した冷凍食品には、従来とは違う存在感があります」。多彩な需要に応えるため、ホックは美味しさへの追求をいとわない。から揚げやカツ丼などの定番は、競合他社の商品と目隠しをして食べ比べ、ワンランク上の味に。秋には大学芋やマイタケの天ぷら、ズワイガニ漁が始まれば寿司のネタに採用するなど、食卓の季節感も重視する。食は、栄養摂取に加え、生活に彩りを添えるものだという意識の表れだ。

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地域で一番給料の高いスーパーに

 日常と非日常が混在するスーパーの売り場。ホックでは、現場の活気をまず体感してもらうため、新入社員を店舗に投入する。「せっかくなら、肉や魚を切ったり、惣菜を作ったりできる力もつけてほしいしね」と笑う長谷川社長。来年以降は、コロナ禍で休止していた海外研修も再開する予定だという。「いろんな刺激を受けて、チャレンジ精神あふれる売り場を作ってほしい。失敗したら元に戻ったり、立ち止まったりすればいいだけのこと。まずは飛び込むことが大事」。株式公開を目指し、社員への還元も考えている。「地域で一番給料の高いスーパーに」。顧客にとっても、働くスタッフにとっても、憧れを抱ける店に―それがホックの挑戦だ。

「美味しさ伝え、笑顔創り出す」

失敗しても挑戦できる職場

 ホックの2021年春入社は8人だが、グループの新人ら約30名が合同で東京の研修に参加。早朝の多摩青果市場やスーパーを見学したり、幹部社員の話を聞いたりして4日間を共に過ごした。「『失敗しても立ち止まらずに次に進んで』と何度も言ってもらい、先輩方にも支えられたおかげで、現場で失敗した時も前を向けるようになりました」と惣菜担当の山根愛於さん(18)。お好み焼きを黒こげにして落ち込むこともあったが、「少しは上手になりました。揚げ物にも挑戦したい」と意欲的だ。

 入社まで包丁を持ったこともなかったという鮮魚担当の神田義成さん(22)も、ウロコ取りや腹開けはできるように。「三枚おろしはまだ骨に身が残ることも少なくないですが」と苦笑いする。旬やさばき方も魚種によってさまざま。「知識や技術を身に付けて、お客様に魚の美味しさを伝えたい」。

(左)黒田店惣菜担当 山根愛於さん 2021年入社

(右)黒田店鮮魚担当 神田義成さん 2021年入社

売り場の商品は並べ方一つで印象もがらりと変わる。「惣菜の断面をきれいに見せるなど、より美味しく見えるよう工夫しています」と山根さん。

神田さんは、「魚は鮮度が命。常にチェックしています」と話し、バックヤードと売り場をこまめに行き来する

出来たての美味しさを届ける

 香ばしい匂いが漂うベーカリーコーナーで、「大好きなパンに囲まれて仕事ができて幸せ」と笑顔を見せるのは、ベーカリーリーダーの阪本育実さん(27)だ。70種以上ものパンの製造・発注を担当。開店時にパンを並べるため、6時半から仕込みに入るスタッフもいるが、育休復帰まもない阪本さんは8時から17時のシフトだ。「お客様が楽しんで買い物できる売り場を作りたい」。

 マルマン時代、グループでも伝説となる程の寿司の売り上げを記録したこともある海鮮寿司バイヤー兼チーフの長廻広宣さん(40)。鮮魚バイヤーと連携しながら客のニーズを創り出す。今秋は、浜田産アナゴや境港直送ズワイガニを使った寿司など、地元食材を使った新商品を販売。「日に数百パックもの商品を作りますが、お客様にとっては手にされる品がすべて。自分でも買いたくなるような品をお出ししています」。

(左)海鮮寿司バイヤー兼黒田店海鮮寿司チーフ
 長廻広宣さん 2002年入社

(右)黒田店ベーカリーリーダー 阪本育実さん 2013年入社

寿司やベーカリーコーナーでは、毎月のように新メニューが登場。パン好きの阪本さんは「私も楽しみです」。ロスが出ないよう丁寧な製作を心掛ける。

寿司バイヤーとして商品開発も担う長廻さんは、「既存店で初めて出した蒸し寿司が好調でホッとしています」

次々と展開する独自企画が顧客満足度アップに

 美味しい食材を豊富に並べていても、スタッフの対応一つで客の笑顔は消えてしまうこともある。「新店を任された時は特に、接客サービスやスタッフとの連携に力を入れました」と振り返る店長の栗原大樹さん(44)。黒田店では今夏から、惣菜に注力した「水曜夕方マルシェ」を独自に展開。店長自ら調理を担う“栗ちゃんカレー”も人気だ。「責任ある立場ですが、自由度が高い会社なので、いろいろ挑戦させてもらっています」。

 2度の育休を経てバイヤーとして活躍する小谷育代さんは今、クラフトビールに注力する。「どれも個性豊かで、やればやるほど奥深く、面白くなってきました」。売れ行きを見ながら商品を差し替えたり、売り場を変えたりして工夫。「よそで売っていない魅力的な商品や地元の隠れた味を、いかにお客様に伝え、お勧めできるかがバイヤーの神髄ですね」。

(左)酒・雑貨バイヤー 小谷育代さん 2003年入社

(右)黒田店店長 栗原大樹さん 1999年入社

バイヤーへのリクエストが多い店長として有名だという栗原さん。「売り場はエンターテイメント。少しでもお客様に楽しんでほしくて」。

現場の声に応える小谷さんは、取引先との会話やSNSのチェックなどで旬の情報を細やかにキャッチし、他店との差別化を図る

日常的に挑戦できるのがスーパー

 コロナ禍で移動の自粛が求められるまで、ホックでは毎年、若手社員の海外研修を実施。総務人事課の吉木正太さん(32)も、入社4年目でアメリカ・サンフランシスコに1週間出向いた。「地元スーパーやワイン工場など各地を回りました。カラーコーディネートされた陳列や、断面を美しく見せるカットフルーツなど刺激的でした」。東京の同じグループのスーパーでも1年間の実務研修を経験。「同じ商品でも、並べ方やPOPの書き方の工夫次第で、お客様が受ける印象も変わります。スーパーの仕事の面白さですね」。

 青果や鮮魚の売り場を経験したのち、2016年から現在の部署に配属。スタッフの働きやすい環境を作る“裏方”として、売り場を後方支援する。「採用した若手社員が数年後成長した様子を見るのがうれしいですね。うちは懐の深い会社。挑戦心あふれる人に来てほしい」。

総務人事課
 吉木 正太さん(32)
2010年入社

「働き方改革」など労働者を取り巻く法令や、グループ会社のルールなどは随時変わり、総務担当者は対応に追われる。「よく把握して現場スタッフを支える体制を考えるのが裏方の仕事」と吉木さん。アフターコロナには、食育フェスタなどのイベント再開も狙う

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株式会社 フーズマーケットホック
業種
小売業
事業
内容
スーパーマーケット
設 立 昭和24(1949)年10月
代表者 代表取締役社長 長谷川 徹
社員数 1086名(男320名 女766名)
〒692-0001
島根県安来市赤江町1448-1
TEL/0854-28-8311
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