株式会社 ヨナゴ技研コンサルタント

「ミライをつくる。くらしを守る。」を使命に、まちの未来図をゼロから描くプロ集団

株式会社 ヨナゴ技研コンサルタントは「ミライをつくる。くらしを守る。」を使命に、まちの未来図をゼロから描くプロ集団

建設に関わる業務をコンサルティング 暮らしを支えて50年

 道路や橋、下水道・上水道、のり面対策など、官公庁が建物以外の公共工事を行う際には、現地の調査や測量をして設計図を作り、最適な方法を提案する。まさに、“公共工事のレシピ”を作っているとも言えるのが、建設コンサルタントだ。たかが測って図面を描くだけ―と侮るなかれ。現代の街は、地上にも地下にも多くの物があふれ、権利関係を明らかにするだけでもひと苦労の上、ビルや家、山や川など高さや大きさ、長さも異なる様々なものは、定規やメジャーで簡単に測るというわけにもいかない。

 高度な測量設計技術に加え、計画の構想や、工程、品質の管理、受注者に説明する能力も問われる。「まさに、建設に関わるあらゆる業務をコンサルティングするのが我々の仕事。建築物のように目には見えにくいですが、暮らしを支えるためになくてはならない仕事だと自負しています」。《株式会社ヨナゴ技研コンサルタント》の大西幸人社長(64)は胸を張る。

 旧国鉄を退職した初代社長が1971年、国有地の線路と、隣接する私有地を分けるために測量する会社を興したのが起源だ。設計の需要が高まってきたことなどを背景に1991年、現在の形に組織と名前を変更。2000年代初頭からは入札から測量、設計まで担うようになった。創業時3人だった社員は、創業50周年を迎えた今、40人に増えた。「かつては、設計を大手コンサルに任すケースがほとんどでしたが、地元企業の育成を念頭に、建設業界でも“地産地消”の流れが活発化してきました」と大西社長。半世紀で大きく躍進した背景にあるのが、資格者の育成と、実績の積み上げだ。技術士や測量士、RCCMなどの資格取得にかかる費用は会社が全額負担するだけでなく、合格時には報奨金も付与、もちろん資格手当もつく。また、入札制度改革で地元業者の受注機会が増えたことを背景に、積極的に新規事業に挑み、着実に実績を重ねてきた。

量、設計技術だけでなく、工程・品質管理能力や提案力、プレゼン力、さらには協調性やコミュニケーション力も問われる建設コンサルタント。「目立ちませんが、社会に不可欠。縁の下の力持ちのような存在です」と大西社長。「経験を重ねる中で、きっと人間的にも成長できるはずです」

鳥取県下全域をカバー 災害時には迅速に対応

 本社のある米子市を始め、近隣自治体はもちろん、鳥取県や国土交通省からも仕事を受注するため、社員は県下全域約3500平方キロメートルを駆け巡る。道路や河川、砂防設計、急傾斜対策工設計などに加え、高度な知識や経験がより問われる港湾整備や張り出し歩道の設計も手掛けている。湖山池の護岸や境港公共マリーナ桟橋の設計も同社が担った。

 近年は豪雨や台風が多く、各地で道路ののり面が崩れたり、川がえぐれたりしたため、緊急の対応が求められた。「地域住民の方が生活に困っているので早急に動く必要がありますが、一方で被害の再発を防ぐための綿密な調査も必要です」と大西社長。現地の地形や地質、被害状況などから最も適切な対策を考えて、設計していく力が求められる。「災害はどこで起きるか分かりません。社会資本を整備することで、地元住民を守ることができるやりがいのある仕事です」。

米子市内にあるヨナゴ技研コンサルタントの本社

米子市内にあるヨナゴ技研コンサルタントの本社

信頼と実績で受注拡大 チームワークで正確な仕事

 公共工事を担う建設コンサルタントの仕事の端緒は、入札による受注だ。かつては「価格競争方式」がメーンだったが、近年は技術力を審査する「プロポーザル方式」や、技術と価格の両方を審査する「総合評価方式」による業者選定が増えている。営業部の石賀一成さん(44)は、「受注を頂くにはまず信頼が大切です。請け負っている仕事の進捗状況を丁寧に報告したり、よりスムーズに業務が行えるよう工法や機材の提案をしたりしつつ、社の実績をアピールして次の受注につなげていきます」。石賀さんは、設計図書や仕様書を読み解き、業務に必要な材料費から作業員の人件費など総合的な業務費を算出する積算業務も担当。「わずか10円の差が受注の可否を決めることもあり、シビアな世界です。情報収集と研究・分析が欠かせません」。落札できなかった時は、公開された他社の積算内容を見て自社との差異を分析、次に生かせるよう研さんを重ねている。

営業部 石賀一成さん(44)

 同業他社などを経て中途入社した石賀さん。「うちは社員が若くて活気があります。経験を重ね、数年後はさらに力のある集団になっている気がします」。そして建設コンサルタントの仕事をこう語る。「物が出来上がるスタートのスタートが私達の仕事。我々がいなければ道路も橋も造れないのです」。

「自治体との“つなぎ役”」 営業部

「測量がどれくらい進んでいるか伝えたり、新しい技術を提案したり、と受注させてもらった自治体には最低でも週に一度はお邪魔しています」と話す営業部の石賀さん。設計や測量の知識も必要だ。「ある程度は詳しくなければ、分かりやすくお伝えすることもできません。大変ですが、自らも提案しながら新たなものを生み出していけるというのは非常に面白いですね」。
 受注が決まれば、発注者との協議などを経て、現場での測量が行われる。20年弱の経験がある大谷恭平さん(38)は、「測量でミスがあると後の作業に全部響きます。皆でチェックし合って、正確なデータを設計に送るのが僕らの責務です」と説明する。測量はたいてい2~3人のチームで実施。1人がミラーの付いたポールを持って測定地点に立ち、もう一人がトータルステーションを用いて角度と距離を同時に測る。測定したデータはパソコンに送られ、専用ソフトを用いて各種図面を作成し、設計部に渡す。「広い現場だと、1枚の平面図を作るのに1カ月以上通うことも。道なき道を歩くこともあります」と苦笑いする。

測量士 大谷恭平さん(38)

「道なきところに道を造る」 測量士

道路や橋など暮らしに不可欠な社会インフラを生み出す建設コンサルタント。それゆえ現場には、まだ道すらないことも少なくない。平面図、縦断図、横断図、と一つの現場で少なくとも3種類の図面を作成する必要があるため、長い時には同じ現場に半年以上通うことも。「だからこそ、全ての図面が完成出来た時の達成感は、口にできないほどですね」と誇らしげに笑う大谷さん。近年はドローンやレーザースキャナなどを用いた3次元測量にも力を入れている。

人々の生活の利便性や安全性を守る土木設計

私たちがいつも利用している道路や橋などを、発注者の要望に沿って計画し、工事ができる形にしていくのが土木設計。設計部では、道路や橋・砂防ダムなどの、計画設計から点検・調査・維持管理まで行っています。子育て真っ最中の秋山さん(上)は、短時間勤務で“ワーク・ライフ・バランス”を大事にしながらも、培った経験を活かしCADオペレーターとして活躍している。「建設業は資格や経験が評価されるので、出産などでキャリアが中断しても復帰しやすく、長く働いていきたい方にはおすすめです。弊社は会社全体で資格取得などに向けて取り組んでいるので、子育て中でも働きながら成長していけます」と秋山さんは話す。

道路の設計

新設の道路設計や歩道設計、また既存の道路やコンクリート構造物の点検・補修設計なども手掛ける。

若い社員を丁寧に育て機動力の高さが強み

 大谷さんには高校生から小学生まで3人の子供がいるが、チームで業務を行っているため、平日の学校行事などにも参加しやすいという。「互いに調整し合って仕事を抜けられるので、家族との時間も大事にできます」。現在、測量士と補償業務管理士(土地調査部門)の資格を持つが、さらなるキャリアップも目指している。
 人材育成に注力し、「専門知識がなくても、会社がしっかり育て上げるから誰でも挑戦してほしい」と呼びかける大西社長。そんな声に導かれるまま入社したのが、設計部でCADオペレーターとして活躍する大塚結衣さん(28)だ。「最初は専門用語が全然分からなくて何度も聞き直したことを覚えています。一見同じような設計でも、現場によって計画も対策も変わってくるので、毎日一つ一つの経験がすべて勉強でしたね」と振り返る。同社では、先輩社員が新入社員と2人1組でマンツーマン指導を実施。先輩から技術や知識を得るだけでなく、信頼関係を築きながら、経験を積んでいける体制が整えられているのだ。

設計部 大塚結衣さん(28)

 設計者の指示に従って、図面を仕上げていくのが大塚さんの仕事。作るものによって必要な入力事項は当然異なり、細かい注意力も求められる。「横断図面の作成でも、道路工事と護岸工事では並べ方や配置がまるで違います。同じ仕事は一つとしてありません」。CADオペレーターの仕事は、受注者に納入する前の最後の業務だけに、プレッシャーも少なくない。納期がタイトな災害復旧工事の際は、よりスピードが求められる。「大変な時期もありますが、チームワークで乗り切っています」と笑う。同社は、社員の平均年齢が40歳代前半と若いが、うち4分の1を女性が占め、出産後、短時間勤務制度などを活用しながら復帰する女性社員も多い。「結婚、出産しても、この会社なら働き続けられると実感しています」。

快適なオフィス

建設コンサルタントの仕事は、社内でデスクに向かう時間も長い。より良い環境で質の高いパフォーマンスをするため、オフィスを昨年リニューアルした。ワンフロアだった設計部と測量部をフロアを分けて配置。広々としたクリーンな空間で、より快適に仕事に取り組めると社員にも好評だ。
 「地域を守り、よりよい街にする」という使命を抱き、日々進化し続けて半世紀。経営のトップとして会社の節目を迎えた大西社長は、「測る」ことの大切さを原点に、さらなる発展を目指す。「うちの強みの一つが機動力。現在の米子、倉吉に加え、将来的には鳥取市内にも拠点を設け、県全域を迅速にカバーできる体制へとパワーアップしたい。次世代の担い手を育て、10年、20年、50年先も地域を守り続けられる存在を目指しています」。
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株式会社 ヨナゴ技研コンサルタント
業種
土木サービス業
事業
内容
建設コンサルタント(土木測量・設計)業
創 業 昭和46(1971)年5月8日
代表者 代表取締役 大西 幸人
社員数 40名(男30名 女10名)
〒683-0854
鳥取県米子市彦名町1460番地4
TEL/0859-29-5321
倉吉営業所

求める人材像

技術を求められる仕事ですが、やる気・努力・向上心のある方なら専門知識が無くとも会社が責任を持って指導・フォローをします。

明るく元気にコミュニケーションが取れる方を求めます。

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